オリンピックでの日本選手の活躍もあって、社会人になってバドミントンを始めたいなぁと思う方が、ここ数年増加しています。
バドミントンは屋内で雨天を気にせずに行うことができ、サークル活動も豊富で社会人の交流の場としても人気のスポーツとなっています。
筆者も中学生の頃、部活でバドミントンをしていたこともあり、社会人になってから何か運動したいなと思い、軽い気持ちでバドミントンサークルに参加したことがきっかけで、もう十数年バドミントンを継続しています。
バドミントンサークルや練習会には、多くの初心者の方もおられ、非常に始めやすいと感じています。
社会人からバドミントンを始める方へ。初心者おすすめラケットの選び方5選。
最初はラケットを借りて参加される方も多いと思いますが、みんな自分のラケットをもっているので、やはり自分のラケットが欲しくなるものです。
また、ラケットは試合等でぶつかると折れてしまったりすることもあり、他人のラケットを借りてとなると、思い切ったプレーができなくなることがあります。
そうした中で、まだ初心者だけどやはり自分のラケットで練習してうまくなりたいと思う方、
社会人初心者の方はいったいどんなラケットを購入すればよいかと思っている方について、
おすすめラケットの選び方についてお伝えしたいと思います。
この記事を見て、バドミントンラケットの様々な特徴を知ることで、バドミントンの知識が増え、プレーの上達にもつながると思います。
ぜひ最後までご覧ください。
ラケット選び方5選
初心者の方からすれば、バドミントンのラケットはぱっと見た感じどれも同じように思えますが、それぞれ微妙に調整されており、自身に合うか合わないかによって、プレーにも大きく影響してきます。
1.ラケットの重さについて
初めてバドミントンのラケットを持つと、みなさん軽いって驚かれますが、バドミントンのラケットの重さは、メーカーにもよりますが、73gから93gの間で6段階に分かれています。
バドミントラケットの重さを示す区分と実際の重さについて
- 6U・・・73g
- 5U・・・78g
- 4U・・・83g
- 3U・・・88g
- 2U・・・93g
それぞれわずか5gの差ですが、これが大きく影響してきます。
基本的に重いラケットは、早いスマッシュなどに力負けせずレシーブができたり、自身のスマッシュが力強く打てたりする特徴があります。
逆に軽いラケットは振り抜きが良いので、ダブルスで早いラリーに対応しやすかったり、レシーブミスを減らせるといった特徴があります。
初心者の方は、自分のプレースタイルが確立されていないので、平均的な重さである4Uを選択すれば問題ないでしょう。
2.グリップの太さについて
バドミントンのグリップ(手で握るところ)にも太さの種類が存在します。
こちらは周長が78mmから84mmの3つに分かれています。
グリップの表示区分と周長について
- G6・・・78mm
- G5・・・81mm
- G4・・・84mm
グリップの表示区分の数字が小さくなるにつれて太さが、太くなっていきます。
このグリップは初心者だから、上級者だからと言ったことはあまり関係ありませんので、ご自身の手の大きさフィット感で選択していただければと思います。
ただ通常購入したラケットのグリップの上から、滑り止め用として300円程度~販売されているグリップテープを巻いて使用することが一般的です。
出典:ヨネックスバドミントン
出典:ヨネックスバドミントン
そのため細いグリップを選択しておけば、グリップテープやクッションラップといったもので太さを調整することができますので、実際に握ってみて迷ったら細いグリップを選択することをオススメします。
3.ラケットのしなり(フレックス)について
ラケットの重さやグリップの太さはどのラケットにも共通の選択事項でしたが、ここからはラケットそのものに対しての選択となります。
ラケットのしなり(フレックス)とは・・・
ラケットの末端と先端をもって曲げるように引っ張った際、どれだけ弾力(しなり)があるかということです。
よくしなるラケットを柔らかいと表現し、しなりにくいラケットを硬いと表現します。
柔らかい(よくしなる)ラケットの特徴
- しなりを利用して軽い力でも遠くへ飛ばすことができます。
- インパクトが長く、打つタイミングがずれてもパワーが伝わります
一般的に、女性、非力な方や初心者の方にオススメされています。
硬い(しなりにくい)ラケットの特徴
- パワーヒッター向け
- 球離れが早いため、タイミングがずれるとパワーロスが生じる
こちらは一般的に、上級者向けとなります。
柔らかいと硬いを比較しましたが、上記の表だとすべての面で柔らかい方が良さそうに思えますが、ある程度の早いラリーになると、柔らかいラケットではタイミングが取りずらかったりします。
ラケットのしなりについては、重さやグリップの太さとのように数値で表示されていませんので、購入の際はラケットの特徴をお店の人などによく確認して購入してください。
4.スイングウエイト
スイングウエイトとは、1で説明したラケット全体の重さとは別に、ラケットの重さのバランスのことです。
ラケットのトップ(先端)に重心があるトップヘビーか、逆にトップを軽くしているトップライト、もしくは平均的なイーブンの3種類存在します。
イーブンはトップヘビーとトップライトの中間と考えていただければ問題ありませんので、トップヘビーとトップライトについて比較したいと思います。
トップヘビーの特徴
- ラケットが重く感じられるが、スイングスピードが落ちにくく、力強いスマッシュを打つことが可能
- レシーブ時、重さから操作性が落ちる
- クリアなど遠くに飛ばす際、重さを活かして楽と飛ばすことができる
- 重さゆえ、肩が疲労しやすい
トップライトの特徴
- インパクト時にスイングスピードが落ちやすいため、スマッシュの威力が落ちる(軽いスマッシュになる)
- 操作性が抜群であるため、レシーブがしやすく、速いラリーにも対応しやすい
- ラケットの重みを活かせないため、クリアなど遠くへ飛ばすには、力が必要
筆者は、それぞれのラケットを使い分けて試合に臨んでいました。
相手のスマッシュが速く、各上の際には、とにかく対応できるようトップライトのラケットを使い、レシーブミスを減らすことに重きをおいていました。
しかしトップライトのラケットでは、後方からスマッシュを打っても簡単にレシーブされてしまうことが続ました。
トップヘビーとトップライトで打った見た目にスマッシュスピードが同じぐらいであったとしても、トップライトのラケットを使用したスマッシュの方が、重さがなく簡単に返されてしまうように感じました。
そのため筆者は現在、イーブンのラケットを使用しています。
初心者の方にも、やはりイーブンをオススメしたいと思います。
まだプレースタイルが出来上がっていない状況なので、特徴的なラケットは避けた方がいいと思います。
5.ラケットとシャトル(羽根)が当たる時の玉持ち
ラケットの特徴として、最後にシャトルを打つ瞬間の玉持ちについてお話ししたいと思います。
ラケットの特徴として、シャトルをはじきやすい設計、逆にシャトルにくわえ込む力が伝わりやすく設計されたものがあります。
シャトルがラケットと当たる一瞬のことですが、イメージとしてシャトルとラケットが当たっている時間が長いか短いかといったものです。
はじきやすい設計のラケットでは、反発力が強いため速い打球を返すことができますが、コントロール性はやや劣ります。
シャトルとラケットが当たっている時間(くわえ込む)が長いと、レシーブ時に方向を変えたり、コントロールがしやすいメリットがあります。
それぞれシャトルを打つ一瞬のことなので、初心者の方にはそこまで意識する必要がないかもしれませんが、こういったこともあるんだということだけ、頭に入れていただければと思います。
初心者の方のラケットの選び方まとめ
- ラケットの重さは平均的な4U(83g)
- グリップの太さは人それぞれだが、細ければグリップテープによって太くする調整が可能
- 硬いラケット(しなりにくい)は上級者向けなのではじめはやめた方が良い
- スイングウエイト(ラケットの重さのバランス)はイーブンのものを選んだ方が無難である
- 玉持ち(シャトルとラケットが当たっている時間)の良し悪しは、初心者にそれほ影響を与えるものではない
今回はラケットの選び方について5つお伝えしました。
ラケットのメーカーにはヨネックス、ミズノ、ウィルソン、ビクター、バボラといった様々なメーカーがあります。
筆者は種類の豊富なヨネックスを使用しており、周りの7~8割はヨネックスのラケットを使用している感覚です。
バドミントンラケットは高いものは定価3万円を超えるものも増えてきています。
はじめはそこまで高価なものを購入せず、自身のプレースタイルを身につけてから検討しましょう。
ぜひ今回の記事がバドミントンラケット購入前の参考としていただければと思います。
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