2008年のふるさと納税開始から約15年が経過しました。ここ7~8年で国民にようやく浸透し急速に寄付額が伸びています。
我々、ふるさと納税によって寄付する側としてはメリットしかありませんが、自治体にとってふるさと納税による寄付額の収入は、もはや軽視できない状況になっています。
元市役所職員である筆者ですが、務めていた市役所はどちらかと言えば都市圏であり、肉や海鮮といった目立った返礼品がなく、他市へ寄付されてしまうことによる税金の流出が収入より多くなっていました。
総務省から令和5年8月1日に発表された『ふるさと納税に関する現況調査結果』からふるさと納税によって儲かっている寄付金バブル自治体とふるさと納税により他自治体へ税金が流出してしまう悲惨な自治体を紹介します。
はたして、あなたの住んでいる自治体はどうでしょうか?
ふるさと納税 過去最高を更新。儲かっている寄付金バブル自治体ベスト20。自治体による仁義なき税収の奪い合い!!
寄付金バブル1位は宮城県・都城市。
寄付額バブル自治体ベスト20
出典:総務省ふるさと納税ポータルサイト
上位の自治体はふるさと納税サイトで返礼品が上位ランキングに入っています。地元の特産物がある自治体はやはり強いですね。
税金流出で悲惨な自治体ベスト20
出典:総務省ふるさと納税ポータルサイト
こちらに名を連ねる自治体は一般的に大都市と呼ばれる地域が多いようです。
これらの自治体をぱっと見て、なかなかその地域の特産品など思い浮かばないですよね。
寄付額バブル自治体と流出自治体の返礼品を比較してみた
上位3団体の返礼品を比較してみた。
納税受け入れ上位3団体の返礼品
市町村民税控除額(流出)上位3団体の返礼品
楽天ふるさと納税から検索し、レビュー件数が一番多かった返礼品(令和5年8月2日時点)を条件とし、比較対象としました。
流出1位の横浜市は楽天ふるさと納税サイトに掲載されておらず、残念ながら紹介することはできませんでした。
パット見た感じ、納税受け入れ上位3団体の返礼品の方が、インパクトが強く興味をそそられますね。
2022年のふるさと納税の利用者数はどのくらい?
総務省のデータによると890万人が利用しており、寄付された金額は過去最高のおよそ9,600億円となっています。
かなりの人が利用しているのが分かります。
まだやっていない人は今からはじめてくださいね!!!
ここ最近のふるさと納税件数と金額の推移です。
出典:総務省ふるさと納税ポータルサイト
急激にふるさと納税をやる人が増えてきています。
単に税金を納めるだけではもったいないので、ふるさと納税を活用し返礼品をゲットして、家計の足しにしたいものです。
まとめ
この記事ではふるさと納税により儲かっている自治体と、逆に損している自治体について紹介しました。
また、年々増加する寄付額により、各々の自治体もふるさと納税の寄付額を軽視できなくなってきているようです。
今後、我々国民によりよい制度となるよう、各自治体も競い合って良い返礼品を選択していただき、独自性を出していただけたらうれしいですね。
ただ私としては、ふるさと納税の寄付額といったパイの奪い合いのではなく、市役所の職員には本来の業務にこそ、力を入れていって欲しいと思っています。
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